温度校正器TP Premiumシリーズは
校正作業に劇的な変化をもたらします
「速さ」と「精度・安定性」を実現する
ロケットコントローラー
「Time is money」校正時間にかかるマシンのダウンタイムは、機会損失という潜在的なコストが発生します。優れた予測制御アルゴリズムであるロケットコントローラーは校正時間を最大50%削減、優れた精度・安定性を実現し、校正にかかるコストを大幅に削減します。
- 【ロケットコントローラー】TP Premiumシリーズ
- 温度安定までの時間を大幅に削減、優れた精度と安定性を実現。
- 【PID制御器】従来機、競合他社機
- 温度が安定するまでに非常に時間がかかります。
世界最速の温度校正器 TP37 200E.2(i)
調温範囲-55~200℃のドライブロックモデル TP37 200E.2(i)は、温度コントロールを最適化するロケットコントローラーに加え、冷却プロセス用に特別に最適化されたペルチェ素子と高性能抵抗過熱ユニットを備えたハイブリッド技術により、世界で最も早い温度校正となっております。
※動画は旧OSの画面となっております。調温スピードは現行OSと同等です。
TP Premiumのデータシートが示す精度スペックは、基準温度計との単純比較ではなく、繰り返し再現性や、長期安定性(1年)、校正に使用される基準器の不確かさ、調整時の誤差等様々な”不確かさ”を加味した総合精度を記載しています。SIKAのTP Premiumシリーズは校正結果のバラつきの要因となる”不確かさ”を最小限にし、安定して高精度な校正が出来るように設計されています。
※不確かさの評価はDAkkS-DKD-R 5-4及びEURAMET/cg-13/v.4.0 のガイドラインに基づいて行われております。
温度安定性試験の結果
右のグラフは株式会社クローネにて温度安定性の試験を行った結果をグラフ化したものです。
目標温度(150℃)到達後、完全に温度が安定したタイミングでの8分間の偏差を計算したところ、±0.00068℃という驚異的な安定性をマークしました。
使用機材:TP3M165E.2
ドライブロック、外部センサFunction
TP Premiumシリーズはロケットコントローラーの優れた制御により、他に類を見ない温度安定性を実現します。
高精度・高安定性・優れた均熱性
特許取得のドライブロック、AirShieldインサートは精度、安定性、均熱性に非常に優れた特別なインサートです。
ベストセラーモデルのTP3M165E.2(i)でAirShieldを使用した場合、精度は±0.07℃、温度安定性は±0.001~0.005℃以下、均熱性は深さ方向に±0.060℃、水平方向に±0.010℃と高精度な校正を可能にします。
また、Hole Dividerでφ9mmの孔を3分割することで、費用効果の高いインサートの設計を実現し、多数のセンサの同時校正を可能にします。
市場で最も高精度・不確かさに優れたモデル
450℃モデルのTP37450E.2(i)および700℃モデルのTP37700E.2(i)は、同温度帯の校正器の中で、最も高精度かつ不確かさに優れた温度校正器です。TP37450E.2(i)は室温~450℃を±0.2℃の表示精度、TP37700E.2(i)は室温~660℃*を±0.27℃の表示精度で校正可能です。
*TP37700E.2(i)の調温範囲は室温~700℃ですが、±0.27℃の精度は室温~660℃の間で実現可能となっております。660℃~700℃の間は別途基準温度計を用いることを推奨いたします。
タッチパネルで直感的な操作
SIKA プレミアム温度校正器の操作は直感的でユーザーフレンドリーです。
堅牢な7インチのタッチスクリーンにより、すべての重要な機能を一目で把握できます。広範な校正タスクを、わずか数ステップで作成および管理出来、これにより時間が節約され、複雑なタスクでもいくつかの簡単な手順で実行できるようになります。
1台で多種の温度計の校正が可能
TP Premiumの多機能モデルでは、一台で多種の温度計の校正が可能です。 従来、それぞれのセンサに対応する校正器を用意する必要がありましたが、多機能モデルを導入することで機器の導入費用・維持費を削減できます。
- Dry block
- ストレート型温度プローブの校正
- Calibration bath
- 特殊な形状や寸法のセンサ等
- Infrared
- 放射温度計の校正
- Surface
- 表面温度計の校正
※動画は旧OSの画面となっております。
対応機種 | Dry block | Calibration bath | Infrared | Surface |
---|---|---|---|---|
TP3M165E.2(i) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
TP3M255E.2(i) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
TP37450E.2(i) | 〇 | - | 〇 | 〇 |
2つの校正モードを搭載、成績書の発行
Calibraion Without Certificate
テストポイントを入力するだけで、設定温度へ自動的に調温する校正モードです。
直感的な操作が可能で、容易に校正を実施することが可能です。テストポイントへ到達後、設定温度を保持します。
Calibration With Certificate
校正対象のセンサ情報や、テストポイントをあらかじめ登録し、登録したテストタスクを実施する校正モードです。
校正結果は機器内に保存され、検査成績書としてPDFファイルをダウンロードすることが可能です。また、記録計等を用いる場合、テストポイントの温度安定後に自動的に次のテストポイントへ移行する設定も可能で、校正作業者が温度校正業務に従事する時間を削減することができます。
リモートコントロールで遠隔操作
TP Premiumシリーズは機器本体にLANコネクタを備えています。
LANケーブルで直接接続、もしくは社内LANやVPN経由にて接続することで、PCやスマートフォンなどで校正器をリモートコントロールすることが可能です。また、リモートコントールはWebアプリでのアクセスのため、ドライバーやソフトウェアを必要とせず、Webブラウザ上で利用可能です。
カメラ機能で省力化(オプション)
オプションのカメラ機能を利用すれば、プログラムされた設定温度を自動的に調温し、校正器の温度が安定したタイミングで3枚の写真を撮影、自動的に機器内に保存することが可能です。
この機能により、複数の温度校正ポイントを自動的に校正することが出来、校正作業者が温度校正業務に従事する時間を大幅に削減することが可能となります。
Integrated Measuring Device(オプション)
Integrated Measuring Deviceを使用し、測温抵抗体、熱電対、温度トランスミッター等の温度センサの信号を温度校正器で直接測定、温度単位としてTP Premiumのディスプレイに直接表示することが出来ます。
これにより、外部測定器を用意することなく、温度校正器単体で温度センサの校正が可能となります。
また、Integrated Measuring Deviceで計測された温度センサの値と、温度校正器の温度が同時に機器内部に記録されるため、複数のテストポイントの完全自動校正が可能となり、校正作業完了後に校正器内で校正結果の確認、もしくはPDFファイルとして成績書の発行を行うことが可能です。
校正にかかる目安時間を表示
SIKAのTP Premiumシリーズでは、校正にかかる時間を計算し、目安時間としてディスプレイに表示します。
温度校正作業には多くの”待機時間”が発生します。調温にかかる時間、設定したテストポイントの温度が安定するまでの時間、校正対象機器が熱平衡となるまでの時間等、従来の温度校正では"どのくらい時間がかかるのか"分からずに時間をロスすることが多くありました。
校正にかかる時間が分かれば、校正作業者は”待機時間”の間校正器の前で待機する必要は無く、別の仕事に従事し、温度校正にかかるロス時間を生産性のある時間に変えることが出来ます。
導入実績
測定器に対する校正の要求はますます高まっており、多くのガイドラインや法的規制(HACCP、FDA、EHEDG、ATEXなど)に加え、社内仕様や認証(ISO、TÜV、GMP、食品セクターのガイドラインなど)で校正の必要性が規定されています。エネルギー供給、医療、食品技術、化学・製薬産業、海洋・自動車産業など、要求の厳しいあらゆるプロセスにおいて、正確で信頼性の高い温度測定は不可欠です。
SIKAの温度校正器は下記の様な産業分野にて導入実績があり、国内外問わず多くの製品の品質に貢献しています。
- 国内の主な導入実績
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- 製薬会社
- 電力会社
- 医療機器メーカー
- 研究機関
- 校正事業者
- 自動車産業
- 食品メーカー
- 設備メンテナンス会社
- 飲料メーカー
- 機械製造業
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多機能モデル
- TP3M165E.2(i)
- -35~165℃
- TP3M255E.2(i)
- 室温~255℃
-
ドライブロックモデル
- TP37165E.2(i)
- -35~165℃
- TP37200E.2(i)
- -55~200℃
- TP37450E.2(i)*
- 室温~450℃
- TP37700E.2(i)
- 室温~700℃
*TP37450E.2(i)はInfrared、Surface機能あり
SIKA社 温度校正器について
SIKA社は1901年にドイツのカッセル近郊、カウフンゲンで創立されました。
工業用計測・校正技術の分野で高品質のソリューションを開発・製造し、120年以上にわたり、温度・圧力・流量計測用の幅広い標準品・カスタマイズ製品を提供しています。
温度校正器に関しましては1980年に最初のドライブロック式の温度校正器を発売し、以降40年以上にわたる経験に基づき、長期的な信頼性と最高の精度、そして簡単な操作性に特に重点を置いた温度校正器の開発・製造を行っております。