測定ブログ|株式会社クローネ

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測定ブログMadgetech 温度データロガー

データロガーを用いたオートクレーブの一般的な問題解決2025.9.18

企業理念

オートクレーブは、医療から食品加工、医薬品製造まで、様々な業界の滅菌で用いられます。 しかし、温度分布の不適切さ、圧力の不均一性、サイクルタイムの不足といった要因により、安定した性能を維持することが困難な場合があります。 MadgeTech製データロガーはこれらの問題に関する貴重な情報を提供し、オートクレーブの性能の問題解決と最適化に役立ちます。

温度均一性の問題

効果的な滅菌には温度の均一性が不可欠で、わずかな温度変動でもプロセスの有効性に影響を与える可能性があるためです。 データロガーは、オートクレーブ内の複数のポイントの温度を計測するのに最適です。 データを分析することで、コールドスポットや温度分布のばらつきを特定出来ます。 加熱のムラが検出された場合、均一な温度を保つために、投入パターンやオートクレーブの設定を調整する必要があるかもしれません。
温度データロガー HiTemp140シリーズ

圧力値の不一致

圧力はオートクレーブの性能においてもう一つの重要な要素で、蒸気の浸透力と滅菌能力に直接影響するからです。 圧力データロガーを使用すれば、サイクル全体を通して変化を監視し、滅菌に影響を与える可能性のある逸脱を検知できます。 圧力の不一致は、蒸気発生器、ガスケット、またはバルブに問題があることを示している可能性があります。 これらの異常を早期に特定することで、故障を防ぎ、オートクレーブが効果的な滅菌に必要な圧力レベルを維持できるようになります。
圧力 データロガー PR140シリーズ

サイクル時間エラー

サイクル時間が不正確だと滅菌が不完全になり、製品の安全性とコンプライアンスが損なわれる可能性があります。 データロガーは、各サイクルの実際の時間を検証するための正確なタイムスタンプ付きデータを提供します。 サイクルが予定より早く終了したり、予想よりも長く続いたりした場合、 データ分析によって原因を特定し、センサーの故障、人為的ミス、機器の故障などを特定することが可能です。

バリデーションとコンプライアンス

オートクレーブの性能を検証し、規制基準を満たすには、正確な記録が不可欠です。 データロガーは、各滅菌サイクルの温度、圧力、サイクル時間の記録を証拠として提供し、監査を簡素化し、業界規制へのコンプライアンスを確保します。

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