湿度校正器
ポータブル、調湿速度
湿度校正器とは、精度よく安定した湿度を発生させるための機器で、湿度センサー、プローブ、ロガー等の校正用として使用されます。一般的に飽和塩法と呼ばれる湿度発生原理を用いて、基準となる湿度と校正対象となる湿度計の表示との差を比較して校正します。株式会社クローネで取り扱っている湿度校正器は、Fensor社の湿度校正器HG-101です。HG-101の特徴は以下のとおりです。
Fensor社の湿度校正器では独自の特許技術であるRDSAシステムを採用しています。この技術によって目標湿度に約30秒で到達できるので、従来の湿度校正器が30分から数時間かかるのと比較して校正時間を大幅に短縮できます。
再利用可能な乾燥剤と蒸留水を使用することで、コスト効率と環境に優しい運用が可能です。
湿度発生範囲は5~95%RHで、精度は±2%RH、安定性は≦0.2%RHを実現しています。
標準のプローブポートには、直径10~24mmまでのプローブに対応可能な7つのポートがあり、多様な湿度センサやロガーに対応します。
また、7つのポートは同時に使用できるので、複数の湿度センサをまとめて校正することも可能です。
USBポートを介した電源供給に対応し、PCやスマートフォン、モバイルバッテリーからの給電が可能です。本体がコンパクトなこととあわせて、現場での校正に最適な設計です。
湿度校正はパネルに取り付けられたスイッチや、USBインターフェースを通じたソフトウェアで簡単に設定できます。さらに、スマートフォンアプリを介して湿度を設定したり確認したりでき、報告書への結果添付も容易です。
Fensor社のHG-101はこれらの特徴によって、現場での迅速かつ正確な湿度校正ができるので、さまざまな産業分野で活躍しています。
湿度校正器を選定する際には、以下のようなポイントが重要となります。
校正の精度:校正の精度が高ければ高いほど、校正の誤差が少なくなります。
湿度範囲:校正器が校正可能な湿度範囲が、湿度センサの湿度範囲と合っているか確認しましょう。
使用する場所:校正器を使用する場所が現場か実験室かによって、求められる仕様が変わってきます。特に現場での校正を必要とする場合は、持ち運びが便利で手軽に校正作業を実施できることが重要となります。
校正に必要となる付属部品:校正作業によっては付属部品が必要となる場合があるので、事前に必要となる部品を確認する必要があります。
メンテナンス方法:校正器によって必要となるメンテナンスの方法や頻度が異なるので、事前に確認しておきましょう。
詳しくは株式会社クローネの専門スタッフまで、ぜひ一度ご相談ください。