計測機器や各種センサの原理・使い方を徹底解説

MADGETECH社 本質安全防爆データロガーの紹介

2024.09.13

危険な環境下では、人員と資産の両方を潜在的なリスクから保護するために、安全性とコンプライアンスが重要で、厳格な安全基準を満たす特殊な機器が必要です。重要なパラメータを監視するために不可欠なデータロガーも、このような危険な場所の安全要件を満たすように進化しています。

今回は、危険場所の定義、本質安全防爆構造について解説し、最後にMadgeTech製の本質安全防爆データロガーシリーズを紹介いたします。

 

危険場所とは?

危険場所とは、以下2つの条件のどちらかを満たす場所のことです

  • 引火点が40℃未満の危険物を貯蔵している、または取り扱っている場所
  • 引火点が40℃以上の危険物で、かつ引火点以上の状態で貯蔵・取扱う場所

これらの危険場所は、さらにその危険段階に応じて分類されます。ここでは、主な危険場所の定義であるゾーン0、ゾーン1、ゾーン2の概要を以下の表にまとめました。

危険場所の分類 概要
ゾーン0 特別危険場所。爆発性雰囲気が通常の状態において、連続または長時間持続するか、頻繁に存在する場所。ガソリンなどの危険物質の入った容器やタンクの内部が該当します。
ゾーン1 第一類危険箇所。通常の状態であっても、爆発性雰囲気がたびたび発生する可能性がある場所。ガズなどが集積している場所、ガゾリンタンクの給油口付近などが該当します。一般的にゾーン0よりも広い範囲がゾーン1になります。
ゾーン2 第二種類危険箇所。通常の状態だと爆発性雰囲気を生成するおそれが少ない、または時間が短い場所。ガソリンタンクの周辺やゾーン1に隣接する部屋などが該当します。

 

本質安全防爆構造とは?

※こちらの素材は、ネガティブな内容のイメージ写真としてのご利用はご遠慮ください。キャプションに「画像はイメージです」などの記載をおすすめいたします。(撮影ロケーションはストックフォト撮影の許可を得ております。)

本質安全防爆構造とは、他の防爆構造とくらべて防爆性能が高い防爆構造です。通常時はもちろんこと、故障時であっても、火花やアークなどが点火源にならない構造になっています。たとえば、必要最小限の携帯機器だけをゾーン0の中に置き、故障時に点火源となり得る制御装置をゾーン0の外に配置して、携帯機器と制御装置を接続します。このような構造にすると、ゾーン0の中には点火源になり得ない微弱な電流のみが流れる機器だけが残るので、火災や爆発が起こることはありません。ゾーン0に対応できる本質安全防爆構造は、公的機関の試験によって確認されます。

 

本質安全防爆データロガーが活躍する場面

本質安全防爆データロガーが活躍する場面として、化学工場、石油精製所、採掘現場等、爆発の危険性の高い場所が挙げられます。このような環境下では、従来の電子機器は、電気火花によって可燃性物質が発火する可能性があるため、大きなリスクを伴います。そのため、発火源を防ぎ、ATEXやIECExなどの当局が定める厳格な安全規制に準拠するように設計された、本質安全防爆データロガーが極めて重要になります。

 

本質安全防爆を実現するならMadgeTechのデータロガーがおすすめ

本質安全防爆のデータロガーなら、アメリカMadgeTech社のデータロガーがおすすめです。MadgeTech社は20年以上にわたり、データロギング技術を用いた機器とソリューションを展開しており、現在では世界約100カ国以上で販売しています。そのMadgeTech社のデータロガーには、以下の特長があります。

  1. ATEXおよびIECEx認定:MadgeTech製の本質安全防爆データロガーは、ATEXおよびIECEx規格に準拠していることが認定されています。国内防爆規格認定品であり、ロガーが爆発の危険性がある環境下で安全に使用できることが証明されます。
  2. 頑丈な構造:データロガーは耐久性のある素材で作られており、高温や高圧などの厳しい条件に耐えられるように厳密にテストされているため、長期間にわたって性能が持続します。
  3. 本質安全防爆構造:MadgeTech製 の本質安全防爆データロガーは、発火の原因となる火花や過度の温度を防ぐように設計されています。
  4. 広範囲のパラメータ:このシリーズでは温度、圧力、湿度の数値を監視できるデータロガーが含まれています。それぞれ、温度ならTemp1000EX、湿度ならRHTemp1000EX、圧力ならPR1000EXを品揃えしています。
  5. ユーザーフレンドリーのフリーソフトウェア:MadgeTech4は測定前設定・データのダウンロード・データ分析が簡単に行えるソフトウェアを提供し、データロギングプロセスを簡素化し、正確なデータを保証します。

 

厳格な安全基準を満たす特殊なデータロガー

爆発の危険性がある環境下では、安全性とコンプライアンスは譲れないものです。 爆発の危険性があるため、特殊な機器が必要です。 MadgeTechの本質安全防爆データロガーシリーズでは、 爆発の危険性がある環境下で重要なパラメータを監視するための信頼性の高い認定ソリューションを提供します。 これらのデータロガーを業務に組み込むことで、安全性を高め、 世界的な規制に準拠し、過酷な環境下でもデータに基づいた意思決定を行うことができます。

>>株式会社クローネへのお問い合わせはこちら

関連記事