計測機器や各種センサの原理・使い方を徹底解説

IoTゲートウェイとは?【おすすめ製品KGW25シリーズをご紹介】

2025.08.21

近年、製造業やインフラ、医療など、さまざまな業界で導入が進んでいるIoT。このIoTシステムを構築する上で、重要な役割を担うのが「IoTゲートウェイ」です。IoTゲートウェイを活用することで、現場のデータを効率的に収集・分析し、生産性の向上や新たな価値創造へと繋げることが可能になります。 今回は、IoTゲートウェイの基本的な仕組みやメリットから、具体的な選定ポイント、そしておすすめの製品までを分かりやすく解説します。

 

IoTゲートウェイとは?仕組みは?メリットは?

IoTゲートウェイとは?仕組みは?メリットは?

IoTゲートウェイとは、センサーやカメラといったIoTデバイスと、データを蓄積・分析するクラウドサーバーとを中継する機器のことです。 異なる通信規格を持つデバイスからの情報を集約し、統一された形式に変換してクラウドへ送信する役割を担っています。

IoTゲートウェイは、まず現場に設置された各IoTデバイスが取得したデータを収集します。 次に、集めたデータを処理・分析し、必要な情報だけを選別してクラウドに送信します。 これにより、サーバーや通信経路の負荷を軽減できるのです。

IoTゲートウェイを導入するメリットは、生産性の向上にあります。 従来、人の手で行っていたデータ収集を自動化し、リアルタイムで現場の状況を監視できるようになるため、問題の早期発見や迅速な対応が可能です。 さらに、収集したデータを分析することで、機械の故障を事前に予測する「予知保全」も実現できます。

 

IoTゲートウェイとルーターの違い

IoTゲートウェイとルーターの違い

IoTゲートウェイとルーターは、どちらもネットワークを中継する機器ですが、一番の相違点は「通信規格」です。

一般的なルーターは、Wi-Fiや有線LANなど、主にインターネットで使われる通信規格のデータを中継します。一方、IoTゲートウェイは、インターネット向けの通信規格に加え、Bluetoothや920MHz帯の特定小電力無線、PLCなど、IoTデバイスで利用される多様な通信プロトコルに対応しているのが特徴です。

つまり、ルーターが単にデータを適切な宛先に届ける役割を担うのに対し、IoTゲートウェイは、通信方式が異なるさまざまなデバイスとネットワークを繋ぎ、相互にデータのやり取りを可能にする、より高機能な中継役と言えます。

 

IoTゲートウェイを選定する際のポイントは?

IoTゲートウェイを選定する際のポイントは?

IoTゲートウェイを導入する際には、いくつかの比較ポイントがあります。特に工場などの産業用として使用する場合、一般的なオフィス環境とは異なるため、以下の点を考慮する必要があります。

まず重要となるのが、設置環境への耐性です。工場内は高温高湿であったり、電磁波による障害が多かったりと、過酷な環境であることが少なくありません。そのため、耐熱性や耐衝撃性、耐電性に優れた「堅牢性」の高いモデルを選ぶことが重要になります。

次に、電源の安定性も考慮すべきポイントです。生産現場では、電源が不安定になったり、瞬間的な停電が発生したりする可能性があります。このような状況でも正常に動作を続けられる、あるいは電源回復後に問題なく自動で再起動できる機能を持つ製品が望ましいでしょう。

さらに、万が一の通信障害に備えることも大切です。LTEなどのモバイル回線がダウンした場合でも、別の通信手段に自動で切り替わる仕組みがあれば、データの途絶を防ぎ、システムの安定運用に繋がります。

 

IoTゲートウェイのおすすめ製品KGW25シリーズ

IoTゲートウェイのおすすめ製品KGW25シリーズ

さまざまなIoTゲートウェイの中でも、特におすすめしたいのが株式会社クローネの「KGW25シリーズ」です。この製品は、現場の課題解決に貢献する多くの特徴を備えています。

KGW25は、圧力・流量・温度センサーなど、各種センサーの情報をLTE通信でクラウド上に送信するIoTゲートウェイです。 測定データはパソコンやスマートフォンからいつでもどこでも確認できるため、現場に行くことなく、離れた場所からでも設備の稼働状況をリアルタイムで監視・把握できます。

導入が非常に簡単な点も大きなメリットです。データは本体内蔵のSDカードとクラウド上に自動で蓄積されるため、従来のように手書きで数値をメモする必要がありません。 また、面倒な配線作業やデータロガーなども不要で、導入にかかる時間とコストを大幅に削減できます。

さらに、収集したデータはグラフで分かりやすく表示され、複数のゲートウェイからの情報を一つの画面に集約することも可能です。 これにより、工場全体のセンサー情報を一括で管理することが実現します。

KGW25の利用事例として、建設現場のIoT見える化があります。

油圧ジャッキに作用する軸力を計測し、クラウドサーバーへデータ送信をすることで、油圧の配管、電源の配線手間を抑え、高所での危険な管理作業が不要としています。

KGW25シリーズの詳細はこちら

KGW25シリーズの導入事例はこちら

 

IoTゲートウェイのことなら株式会社クローネにお問い合わせください

IoTゲートウェイのことなら株式会社クローネにお問い合わせください

IoTゲートウェイは、ものづくりや社会インフラを支える重要な技術です。しかし、その導入や活用には専門的な知識も必要となります。

株式会社クローネでは、今回ご紹介した「KGW25シリーズ」をはじめ、お客様の用途や環境に合わせた最適なIoTソリューションをご提案しています。工場のエア配管の監視から、建設現場における軸力監視システムまで、豊富な導入実績があります。

IoTの導入に関するご相談やお見積もりなど、お気軽にお問い合わせください。

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