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流量計校正とは?おすすめ校正サービスを紹介

2024.01.19

流量計の正確性を担保することは、品質管理と安全性の保持に不可欠です。そのために重要となるのが流量計の校正です。今回は、流量計の校正について解説し、信頼性と精度の高いTrigasFI社の校正サービスについてご紹介していきます。

 

流量計の校正とは?校正の重要性

流量計は時間の経過とともに摩耗や劣化が起こり、その摩耗や劣化は測定精度の低下を招いてしまいます。そのような精度の低下を防ぐために必要となるのが、定期的な校正です。流量計における校正とは、流量計の性能を標準と比較した上で測定の不確かさを特定し、必要に応じて調整するプロセスのことです。

校正といわれながらも、本当の意味での校正でない場合もあるため注意が必要です。校正証明書に「不確かさ」の明記がないものは、トレーサビリティを証明できるものではありません。また、海外で実施した流量計の校正証明書を日本語に書き換えたものも同じく証明にはなりません。トレーサビリティが完全に証明されている書面上には、「ILAC-MRA」や「DAkkS」などのマークが記載されます。

|流量計を校正するメリット

流量計の校正には以下のようなメリットがあります。

  • 精度の維持と信頼性の向上を図れる:校正は計器の精度を維持し、計測データの信頼性を高めるために重要です。たとえば、一般的な工業用流量計の場合、校正をすることで計測精度を±0.1%以内に保つことも可能となります。
  • 国際基準への準拠した品質管理を実現できる:ISO 9001やその他の品質管理基準では、計測器の定期的な校正が求められます。例えば、ISO 9001に準拠する企業は、流量計の校正記録を保持し、これを品質監査の際の証拠として提出することが一般的です。
  • 事故や品質リスクを軽減できる:不正確な流量計は、生産プロセスにおける流量の不足または過剰を引き起こし、これが事故や品質問題につながる可能性があります。しかし、定期的な校正をすることで、このようなリスクを軽減可能です。たとえば、化学工業においては、流量計の精度が安全基準の遵守に直結し、不正確な計測が原因で誤った化学反応が起こることを避けることが可能となります。

このように流量計の校正は、計測器の性能の最適化と、製品やサービスの品質を保証する上で、極めて重要な役割を果たします。また、法的要求事項への遵守や、安全な運用環境の維持にも寄与しているのです。

 

流量計の校正方法・原理

流量計の校正にはさまざまな方法があり、それぞれ特定の技術と原理に基づいています。ここでは代表的な校正方法をご紹介します。

  • マスターメーターを利用する:マスターメーターを利用する方法では、校正対象の流量計と国際標準に準拠したマスターメーターを比較します。たとえば、±0.1%の精度で校正されたマスターメーターを基準として利用することで、基準をベースにして対象の流量計の性能を評価します。実際の運用環境に近い条件で実施されるため、高精度での校正が可能です。スターメーターを利用する方法では、校正対象の流量計と国際標準に準拠したマスターメーターを比較します。たとえば、±0.1%の精度で校正されたマスターメーターを基準として利用することで、基準をベースにして対象の流量計の性能を評価します。この方法だと、実際の運用環境に近い条件で実施されるため、容器とストップウォッチを利用するよりも高精度で校正が可能です。

校正を完了した流量計は、性能を確認するために検証する必要があります。検証方法として、たとえば超音波流量計を使用して、既存の流量計の性能を大まかに評価することが可能です。こうした検証をとおして、校正された流量計の精度範囲や性能を大まかに把握できるようになります。

 

流量校正におすすめ!「TrigasFI社の校正サービス」

TrigasFI社は30年以上の豊富な経験と専門知識を有する校正機関で、ISO/IEC17025認定を受けた機関でもあります。特に、実際の流体の粘度を考慮した校正では、欧州の中でもトップクラスの実績を誇っています。

TrigasFI社の校正サービスの特長として、以下4つ挙げられます。

  • DAkks認定の校正サービス
  • 幅広い校正範囲
  • 優れた納期・コストパフォーマンス
  • 国際的に認められた校正証明書を発行可能

|DAkkS認定の校正サービス

TrigasFI社はDAkkS認定を受けており、国際基準に準拠した校正サービスを提供可能です。たとえば、液体用流量計の校正では、0.04%の不確かさで校正できます。そのため、高精度が要求される産業用途にもおいても対応可能です。

|幅広い校正範囲

TrigasFI社は、液体および気体の両方に対応する広範な校正範囲を提供しています。たとえば、液体の場合、体積流量で0.00005~2,000 L/min、質量流量で0.00004~2,000 kg/minの範囲で校正が可能です。空気の場合、体積流量で0.001~20,000 NL/minの範囲で校正サービスを提供しています。

|優れた納期・コストパフォーマンス

TrigasFI社はお客様のニーズに迅速に対応するため、短納期での校正サービスを提供しています。また、高品質な校正サービスを提供しつつ、低コストでのサービス実現を目指しています。TrigasFI社なら他社では納期・コスト面で諦めていた校正も実現可能です。

|国際的に認められた校正証明書を発行可能

TrigasFI社はDAkkS校正証明書を発行でき、そのトレーサビリティが国際基準に適合していることを証明します。そのため、日本だけでなく世界でその校正結果を利用することが可能です。

 

まとめ

流量計の校正は、品質プロセスの中で重要な要素の一つです。株式会社クローネでは、世界に通用する高精度な校正が可能なTrigasFI社の校正サービスを承っています。流量計の校正にお悩みのお客様は、ぜひ株式会社クローネまでご連絡ください。

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