極限環境用の圧力トランスデューサー

Validyne社製 DP10 差圧トランスデューサーと AP10 絶対圧トランスデューサーは、非常に厳しい測定環境でも圧力を測定できる独自の堅牢な設計と構造を備えています。
DP10ダイアフラム溶接構造・差圧センサーは、±550Pa ~ ±22MPa の範囲で利用可能で、クローネ製アンプは0±10VDC(※オプションで4~20mA)、アンプ内蔵型モデルでは、0±5 Vdc、4~20 mAの標準出力を提供します。
非直線性とヒステリシスを含むセンサーの精度は0.5%FSです。
特定のValidyne製アンプと組み合わせると、0.25%FSの精度にも対応します。
DP10 圧力トランスデューサー

DP10 圧力トランスデューサーはダイアフラム溶接構造で可動部品やOリング、グリース等はなく、使用される非金属材料の数は限られています。
この圧力センサーはSUS410のブロックで構成されており、気体と液体の両方に使用できます。
半誘導ブリッジ構造で配線されたコイルを含む2つのSUSブロックの間に溶接されたダイアフラムで構成されています。ダイアフラムは、フルスケール圧力下ではわずか約1/1000インチしか動きませんが、このわずかな変位さえもコイルのインピーダンス変化によって感知されます。
コイルは積層鉄心に巻かれた銅線で構成されており、すべて高級エポキシによってセンサーハウジングに埋め込まれ、コイル面はインコネルの蓋で覆われています。
トランスデューサーの圧力ポートは液体と気体を受け入れ、その体積はわずか1/10003インチです。
浅いセンサー圧力ポート、ダイアフラム溶接構造、小型で堅牢な本体により、DP10 圧力トランスデューサーは機械的に非常に堅牢になっています。
DP10 圧力トランスデューサーの導入事例
DP10 圧力トランスデューサーは、多くの極限環境にて使用された実績があります。
【極低温】NASAでは、宇宙で使用する液体ヘリウム移送システムでDP10 を採用しました。
DP10 は、わずか数ケルビンの温度でのベンチュリ流量計全体の圧力測定に使用されました。
出典 – A Low Cost, Self-Acting, Liquid Hydrogen Boil-Off Recovery System – NASA
【放射線】アメリカ国立研究所は、DP10 圧力トランスデューサーを使用して、廃棄された放射性物質を含む容器内の圧力上昇を測定しました。
圧力トランスデューサーは長期間にわたって放射線にさらされるため、人による回収や接触を想定して設計されていませんでした。
【衝撃と振動】DP10は、Validyne社の展示会ブースで長年使用され、ハンマーで 2×4に16d の釘を打ち込み、極度の衝撃に対するセンサーの耐久性を実証しました。
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